ほうれん草は与え方に注意すれば犬が食べてもOK!
生食 | 生のほうれん草にはシュウ酸という成分が含まれているため、生では犬に与えないようにしてください。 |
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加熱(下茹で) | シュウ酸は水に溶けるため、下茹ですることでシュウ酸を減らして食べることができます。 |
ほうれん草に含まれる栄養素
貧血の予防に欠かせない鉄、ワンちゃんの免疫力を高め、目の健康を守るβ-カロテン(ビタミンA)、抗酸化作用を持つビタミンCなど、ほうれん草には多くの栄養素が含まれています。
ほうれん草は必ず下茹でしたものを!
ほうれん草は、犬に与えても大丈夫な食材ですが、注意すべき点もあります。
まず、ほうれん草には、シュウ酸カルシウム尿石の構成成分となる「シュウ酸」が含まれています。
尿路結石症になった犬は、血尿や排尿痛が起き、膀胱炎につながってしまいます。
シュウ酸は水に溶けて抜ける性質があるため、犬にあげる際には、必ず茹でてシュウ酸を減らした状態にしてあげましょう。

ほうれん草は食物繊維も豊富なため、茹でたものでも与えすぎると下痢の原因になるため注意が必要です。
ほうれん草は注意点を守れば犬に与えても大丈夫!
ほうれん草は、注意点を守れば犬が食べても問題のない食べ物です
生のままのほうれん草には、結石を作る原因となる「シュウ酸」という成分が含まれています。
シュウ酸はたくさんとると、腎臓や膀胱に結石ができ、尿路結石症になってしまいます。
しかし、シュウ酸は水に溶ける性質を持っているため、ほうれん草をゆでればワンちゃんでも問題なく食べることができます。
ほうれん草は栄養も豊富で、ドッグフードにも使用されることがある食材です。

旬のほうれん草は、栄養豊富なだけでなく、味も良くなります
ほうれん草を犬にあげるときには、以下の注意点に気をつけてください。
ほうれん草を犬に与える時の注意点
ほうれん草は必ず茹でる
ほうれん草を愛犬に与える際には、必ず水で茹でてシュウ酸を減らした状態のものをあげましょう。
先述の通り、生のほうれん草はシュウ酸を多く含んでいるため、そのまま与えると結石ができてしまうことがあります。
シュウ酸は水に溶けるという性質があるため、電子レンジで加熱したり、油で炒めるよりも、水で茹でるようにしてください。
犬が食べても大丈夫なほうれん草の一日の目安量は?
ほうれん草は食物繊維が豊富な分、過剰に与えすぎると栄養バランスの偏りや消化不良を起こしてしまいます。
愛犬にほうれん草を与える時には、以下の量を上限の目安に、与えすぎに注意してください。
- 小型犬(5kg前後)……茎2、3本
- 中型犬(15kg前後)……茎5、6本
- 大型犬(25kg前後)……茎10本程度
体質や運動量によっても異なるため、上記の量を上限の目安としてください。
また、上記の量であっても、毎日与えるのは避け、たまにあげる程度にしましょう。

与える際には、カットして食べやすくしてからあげましょう。
ほうれん草を与えないほうがいい犬
すでに尿路結石を患っている犬には、ゆでたものでもほうれん草は与えないほうが無難です。
今は病気が治っていても、過去に結石が出たことのある犬にも注意が必要です。
もし食べさせた場合には、水分補給をしっかりさせて、排尿を促しましょう。
犬が生のほうれん草を食べてしまった!問題はない?
「生のほうれん草を何口か食べてしまった」程度であれば、特別問題視する必要はありません。
しかし、毎日生のほうれん草をあげている、大量に食べてしまった、という場合は、注意が必要です。
もし、ほうれん草をたくさん食べた犬に異変が見られたら、速やかに病院に行きましょう。
また、何日か経過した後も、以下のような尿路結石症の初期症状が出ていないか注意してください。
尿路結石症の初期症状
- 頻尿・血尿
- 食欲がない
- 尿が少ない
- いつもと違う場所で粗相をする
- 排尿の際、痛そうにしている
上記の症状以外にも、いつもと違う様子があれば獣医さんに相談しましょう。
ほうれん草に含まれる栄養素
ほうれん草は栄養が豊富で、鉄やβ-カロテンなど、多くの生物にとって重要な栄養素が含まれています。
どのような栄養があるか、一部を紹介します。
- 鉄
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鉄は、人間以外にも、犬や植物など多くの生物にとって重要な栄養です。
貧血を防いだり、運動時の持久力をサポートする働きがあります。
ほうれん草などの植物に含まれる鉄は、ンパク質やビタミンCと一緒に摂ることで、吸収率アップが期待できます。
- β-カロテン(ビタミンA)
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β-カロテン(ベータカロテン)は、体内でビタミンAへと変換される栄養素です。
粘膜の強化を強化して、細菌類やウイルスに負けない体に整えたり、目の健康維持に役立ちます。
- ルテイン
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ほうれん草に含まれる天然色素であるルテインは、強い紫外線からワンちゃんの目を保護してくれます。
また、ビタミンCと同じように活性酸素と戦い、健康を維持する成分でもあります。
- マンガン
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糖質や脂質を助け、エネルギー産生をサポートするミネラルです。
また、丈夫な骨や軟骨の形成や、造血にも関わります。
この他にも、ビタミンCやカリウム、食物繊維などが含まれています。
おやつの代わりやドッグフードに混ぜたりして、愛犬の食事に変化を与えてみてはいかがでしょうか。

濃いピンク色をした「ほうれん草の茎」の部分には、栄養素、特にマンガンが豊富に含まれています。キレイに洗って農薬や土を落としてから、調理しましょう。