お米は犬に与えてもOK!
生米 | 生米は非常に硬く、ワンちゃんの消化不良の原因となるため、必ず加熱してやわらかくしてあげましょう。 |
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加熱 | 炊いた状態のお米を少量食べる分には、問題ありません。 |
注意点を守れば犬はお米を食べてOK
お米は少量であれば犬が食べても大丈夫な食材です。
ただし、犬は穀物類の消化が得意ではないため、食べ過ぎると消化不良でおなかを壊してしまうことがあります。
特に、生米の状態は消化に悪いため、柔らかく炊いてから、少量をあげるようにしましょう。
また、一食丸ごとをお米に置き換えると、カロリーオーバーで肥満につながります。
生米をあたえないことと、食べさせ過ぎないことに注意し、加熱したお米を少量与える分には大丈夫です。

玄米より白米のほうが消化しやすいですが、玄米をあげたい場合には水を多めに柔らかくしてあげてください。
犬がお米を食べても問題ない
犬がお米を食べても問題はありません。
白米、玄米、黒米、雑穀米などの種類を問わず、ワンちゃんはお米を食べることが可能です。
しかし、犬はもともと肉食なので、穀類の消化があまり得意ではないため、食べすぎると消化不良を起こしてしまいます。
さらに、お米は糖質も高いため、与えすぎると肥満や糖尿病の原因になってしまうので、注意しましょう。
また、炊き込みご飯など味をつけたお米や、ふりかけをかけたりしたものは、与えてはいけません。
はじめてあげるときは少し舐める程度から始め、愛犬との相性を試してからにしましょう。

味噌汁をかけて「猫まんま」にしてあげる人もいますが、味噌は塩分が強いため、犬にとってのNG食材です。
お米を犬に与える際の注意点
お米は必ず加熱してから与えよう
犬にお米を与える際には、消化をよくするために加熱調理が必須です。
中毒を起こす成分は入っていませんが、生米は、人にとっても犬にとっても消化しにくい食べ物です。
特に犬は穀物の消化が苦手なので、生米を与えると下痢や嘔吐などの消化不良を引き起こしかねません。
落ちていた生米を口にしてしまった、といった程度であれば、特に心配する必要はありません。
ただ、お米の袋や米櫃から生米をたくさん食べてしまったという場合、下痢・嘔吐を起こす可能性があります。
症状がひどい場合には病院に連れていきましょう。

米に水を加えて加熱することで、生米の持つ硬いβデンプンが、やわらかなαデンプンに変化して、おなかに優しく、おいしくなります。
お米の与え過ぎに注意!適切量は?
糖質を多く含むお米は、カロリーも高めです。
食べ過ぎは、肥満や消化不良の原因になるため、たまのおやつや代替食として与えましょう。
犬の食事は、肉や魚などの動物性タンパク質が一番重要です。お米だけで満腹にならないよう注意が必要です。
一日の適切量は、犬の体重1㎏に対して炊いたお米が60gとされています。
ただし、お米だけで食事を済ませると栄養が偏るので、たまに普段のフードに少しだけ加えたり、食欲がない時の代替食にしたりという程度にしておきましょう。
お米をあげたいときには、フードを1~2割減らしてその分をお米に置き換えるくらいがちょうどよいです。

肥満気味のワンちゃんにはお米をあげる際には適量より少な目にしましょう。
お米アレルギーに注意
お米はアレルギーを起こしにくい食品ですが、どんな食べ物でも、アレルギーが全くでないということはありません。
お米を初めて愛犬に与える際には、ごく少量に留めておき、愛犬の様子をチェックしながら徐々に量を増やしてあげることをおすすめします。
初めてあげた時には、体に赤みやじんましんが出ていないか、体をかゆがっていないか、軟便や下痢をしていないかなど、常に愛犬の体調には気を配ってあげましょう。

どんな食べ物にもアレルギーの危険性はありますので、初めて食べるものは少し舐める程度から始めましょう。
米粉やお餅は犬にあげても大丈夫?
お米から作られた米粉も犬に与えられる食材です。
お米同様、たまにおやつ程度にあげる分には問題ありませんが、与え過ぎには注意しましょう。
米粉や米油は、小麦粉アレルギーのワンちゃんでも食べることができるため、ドッグフードやのオヤツ類、歯磨きガムなどにも利用されています
また、お餅は中毒成分はありませんが、のどに詰まらせてしまう可能性があるため与えないでください。
お米に含まれる主な栄養素
- 糖質(炭水化物)
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犬の食事はタンパク質がメインですが、糖質はエネルギーに変換されるまでの時間が短いというメリットがあります。
愛犬の食欲がない時や、元気がないときには、いつもより糖質が少し多い食事にすると効率よくエネルギー補給ができます。
- ビタミンB1
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ビタミンB1は、糖質をエネルギーへと変換する際に必要な栄養素です。
重要な栄養素ですが、健康な犬猫は体内でビタミンCを生成できます。
- 食物繊維
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お米には、ゆるい便を適度な硬さに調節してくれる不溶性食物繊維が多く含まれています。
食物繊維はとりすぎても消化不良の原因になることがありますが、不足していても便秘や倦怠感の原因になります。
食物繊維が豊富な食材やフードと一緒に与えるのは控えたほうがよいでしょう。