にんじんは犬が食べてもOK!
生食 | 生のにんじんを食べても問題はないですが、食べづらく消化に良くないので加熱することをおすすめします。 |
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加熱 | にんじんは、茹でたりペーストにして柔らかくしたほうが犬にとって食べやすくなります。 |
にんじんに含まれる栄養素
にんじんには、目の健康を保つβ-カロテン(ビタミンA)、抗酸化作用を持つルテイン、水分のバランスを保つカリウム、便通を整える食物繊維などが含まれています。
犬もにんじんを食べることができます。
にんじんは、ドッグフードの原材料としても利用されている野菜のひとつです。
にんじんは栄養豊富なので、手作りでご飯を作る際にも取り入れてみましょう。
ただし、β-カロテンのとりすぎは肝臓に負担がかかるため、にんじんメインのご飯を連日与えたり、過剰に与えることは避けてください。

にんじんを与える際には、皮をむくか、よく洗ってから食べさせてください。
にんじんは犬が食べても大丈夫!
にんじんは、犬にとって中毒の危険のある成分は含まれていないため、犬が食べても問題ありません。
ペットフードや犬用のお菓子などにもよく使用されています。
にんじんは甘みもあるため、おやつやトッピングで使用すると喜んで食べるワンちゃんも少なくありません。
また、にんじんの葉っぱの部分も犬が食べても問題がない部分です。

日本の一般的なスーパーなどではあまりみられませんが、にんじんの葉にはβ-カロテンやビタミンEが豊富です。
にんじんを犬に与える際の注意点
食べやすく切る・加熱する
にんじんは固く食物繊維が豊富で、そのままでは犬の消化には良くありません。
にんじんは熱することで食物繊維が分解され、柔らかく消化しやすくなります。
また、丸飲み防止のため、与える際にはみじん切りや細かい角切りにし、食べやすくしてあげましょう。
加熱したほうが食べやすく消化にもよいのですが、生で与える場合には、すりおろすことで食べやすくなります。
味付けをしない
犬に食べ物を与える際は、人間用の料理のように味付けしてはいけません。
味付けをすることで糖分・塩分過多になったり、調味料よっては犬の健康に害のある成分が含まれる可能性があります。
にんじんを1日に与えていい量は?
にんじんは栄養豊富ですが、与えすぎるとβカロテンや食物繊維の過剰摂取で、犬が体調を崩すこともあります。
基本的に適切なドッグフードを食べていれば、栄養は不足しないため、積極的に与える必要はありません。
また、にんじんなどの甘味が強い野菜は犬が好みやすいため、連日与えていると甘味に慣れてしまい、ドッグフードを食べなくなる可能性があります。
にんじんはトッピングやおやつ、ご褒美などの用途で与えるようにしましょう。
犬ににんじんを食べさせる際の目安は、以下の通りです。
- 小型犬……10g~20g(輪切り1,2枚)
- 中型犬……30g~50g(にんじん半分)
- 大型犬……60g~90g(小さめのにんじん1本)
あくまで最大の目安なので、与えすぎには注意して愛犬の体重や運動量に合わせて調整して与えて下さい。
にんじんでアレルギーが起こる犬も
小麦などに比べると、にんじんでアレルギーを起こす犬は少ないですが、体調や体質によっては可能性はゼロではありません。
にんじんを初めてあげるときには、少量を与え、異変がないか様子を見るようにしましょう。
にんじんをあげてから、皮膚を掻いていたり、下痢を起こしたりなどの異変が見られたら、アレルギーの可能性があるため、動物病院に相談してください。

中毒成分のない食べ物でも、初めて与えるときは、ごく少量で問題がないか様子を見るようにしましょう。
にんじんに含まれる栄養素
にんじんには、以下の栄養を中心に、様々な栄養素が含まれています。
- β-カロテン(ビタミンA)
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β-カロテンは、体内でビタミンAに変換される栄養素です。
粘膜や視力を正常に保ったり、皮脂をコントロールする働きがあります。
- ルテイン
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ルテインは、目の中の水晶体などに存在する成分です。
抗酸化作用があり、中・高齢期の犬の健康をサポートする効果が期待されます。
- カリウム
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カリウムには、細胞内の水分と塩分のバランスを保つミネラルです。
余計な塩分を取り除いて、むくみ解消などが期待できます。
- 食物繊維
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食物繊維には、水溶性と不溶性がありますが、にんじんに多く含まれるのは不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維には、便を適度に固める効果があるため、軟便の改善が期待できます。
にんじんは茹でただけでも十分甘味がある野菜なので、好んで食べるワンちゃんも多くいます。
キャベツやリンゴなどと一緒に食べることで、さらなる整腸効果も期待できるので、手作り食を与える際に試してみてはいかがでしょうか。

にんじんは栄養豊富で甘みもあるため、手作り食でも使いやすい食材です。