ナスは犬に与えてもOK!
生食 | ナスは犬が食べても問題のない野菜です。生食でも問題ありませんが、加熱して柔らかくしたほうが消化によく、食べやすくなります。 |
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加熱 |
ナスは犬が食べても問題ない
ナスを犬に与えることは問題ありません。
ただし、ナスは食物繊維や水分が豊富なため、毎日あげていると下痢をおこしてしまう可能性があります。
ナスの葉や茎の部分には、アルカロイドと呼ばれる毒素が多く含まれているため、ワンちゃんが誤って食べてしまわないように気を付けましょう。

水分が多いナスは「体を冷やす食べ物」ともいわれています。体が冷えすぎることも、ワンちゃんの下痢の原因となります。
犬がナスを食べても大丈夫!
ナスは犬が食べても問題のない野菜です。
しかし、基本的に犬は野菜の消化が苦手なので、積極的にあげる必要はありません。
初めて愛犬にナスをあげる時は、アレルギーなどを持っている可能性もあるため、一口だけあげて問題ないか様子を見ながらにしてください。
また、調味料で味付けしたり、人間用に調理されたものは、塩分過多など体調不良につながるため、愛犬にはあげないようにしましょう。

粕漬や漬物、カレーのトッピングのナスなど、犬にとっての刺激物や中毒になる食べ物と調理したナスは与えないでください。
では、犬にナスをあげるときの注意点を詳しく見ていきましょう。
ナスを犬に与える際の適正量と注意点
食べすぎに注意!犬が一日に食べるナスの適正量
先述の通り、犬は野菜などの植物性食物繊維の消化が得意ではありません。
犬が一日に食べるナスの適正量は、1日のフード摂取カロリーの20%が目安です。
一日にあげる上限として、以下の量を目安にあげるようにしてください。
- 小型犬(5kg前後)……15g(1cmの輪切り2枚程度)
- 中型犬(10kg)……30g(1cmの輪切り4枚程度)
- 大型犬(20kg)……50g(1cmの輪切り6枚程度)
また、量を守っていても、毎日あげたり、ほかの野菜と一緒に与えるのも避けてください。
食物繊維のとりすぎで消化不良になったり、野菜で満腹になりタンパク質が不足してしまう可能性があります。
食べやすくしてから与える
犬はナスをそのままでも食べることはできますが、食べやすくカットしたりすりつぶしてあげることをおすすめします。
ナスは食物繊維が豊富なこともあり、食べすぎは犬の消化に負担がかかります。
刻んだりすりつぶして消化しやすくしたうえで、適正量を守り、犬の消化の負担にならないようにしてあげましょう。
また、ナスの皮は栄養も豊富ですが、食べやすさを重視するのであれば剥いてからあげるとよいでしょう。

焼いたり蒸したり、加熱調理したほうが柔らかくなり、犬が食べやすくなります。
ナスに含まれる「アルカロイド」とは?葉や茎は与えない
ナスにはアルカロイドという毒素が含まれています。
アルカロイドは、下痢や嘔吐などの中毒症状や、関節の炎症などを引き起こす可能性があります。
特にアルカロイドの含有量の多いナスの茎や葉は、ワンちゃんが誤食しないように気を付けてあげましょう。
家庭菜園などでナスを作っているご家庭は、特に要注意です。
とはいえ、ナスの実に含まれるアルカロイドの量はそこまで多くありません。
「一度に大量に与える」「毎日食べさせ続ける」など、極端な与え方をしない限りは、それほど心配する必要はないでしょう。

アルカロイドの含有量の多いナスの茎や葉は、ワンちゃんが誤食しないように気を付けてあげましょう。
ナス科のアレルギーに注意!
どんな食べ物でも、アレルギーを起こす可能性はありますが、ナスも初めてあげる際にはアレルギーに注意してください。
初めて愛犬にあげる場合は、少量から様子を見るところから始め、異常がないか確認する必要があります。
特に、トマトやピーマンなど、ナス科の野菜でアレルギーや体調不良を起こしたことのある子は、ナスでも同様の症状を起こす可能性が高いです。
ナスを食べた愛犬に、皮膚のかゆみや目の充血、元気がないなど、体調不良が見られた場合は、動物病院に連れていきましょう。
「いつ、どのくらい、何を食べたか」を伝えられるようにしておくとスムーズに診察が進みます。
ナスに含まれる栄養素
- ナスニン
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ナスニンとは、ナスに含まれる色素の一種であり、強い抗酸化作用を持つことで知られます。
ナスの皮の鮮やかな紫色は、ナスニンによるものです。ナスニンを多く補給させたい場合には、ナスの皮は剥かずに食べるのがおすすめです。
- カリウム
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カリウムは、細胞の水分バランスを保つミネラルで、余計な塩分の排出する働きがあります。
きゅうりなどにも多く含まれているミネラルです。
- 食物繊維
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食物繊維には、不溶性と水溶性の2種類がありますが、ナスには不溶性の食物繊維が豊富です。
不溶性食物繊維は、便を適度に固める上に、腸内の有害物質を絡めとって一緒に排出する働きがあります。