犬が栗を食べても大丈夫?犬に栗をあげるときの注意点とは?

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チェックポイント

栗は加熱すれば犬に与えてもOK!

生食 火を通さない生の栗や、渋皮のついたままの栗は、消化不良や便秘につながるため、与えないようにしてください。
加熱 加熱して渋皮を剥いてある栗であれば、犬も食べることができます。ただし、小型犬で1、2粒、大型犬で5、6粒程度にとどめておきましょう
栗に含まれる栄養素

身体の酸化を防ぐビタミンCや、塩分を排出しやすくするカリウム、タンパク質の合成に欠かせないビタミンB6など、栗には栄養素が豊富に含まれています。

犬は注意点に気を付ければ栗を食べても大丈夫!

栗は注意点を守っていれば犬も食べられる食べ物です。

愛犬に栗を与える際には、渋皮を剥き、加熱し柔らかくしたものを少量あげましょう。

ワンちゃんの身体の大きさにもよりますが、10kg前後の犬で2,3粒まで、25㎏前後の犬でも5、6粒までを目安にあげましょう。

毎日食べさせるのも、消化不良や肥満に繋がるため、たまにおやつにあげる程度にしてください。

栗は、ヨーロッパ栗、中国栗、アメリカ栗、日本栗に大別され、日本のスーパーや八百屋さんなどで手軽に購入できる栗は主に、大粒で香りの良い日本栗です。

犬に栗を与えても大丈夫!適正量は?

栗は丁寧に下処理をすれば、ワンちゃんに食べさせても大丈夫な食材です。

生の栗は硬くて消化に悪いですが、渋皮を剥いたり加熱をしたり下処理をして与えれば問題はありません。

ただし栗を生で与えたり、大量に与えたり、毎日与えたりするのは危険です。

愛犬の体格に見合った適量を与えるようにしましょう。

栗を食べないほうがいい犬は?

栗は栄養価が高い食べ物ですが、ワンちゃんによっては消化しづらかったり、栄養が豊富すぎて体調不良を起こす可能性があります。

体質との相性もあるので、栗を初めてあげるときはどんなワンちゃんでも少量で試すようにしましょう。

特に、子犬や老犬にあげるときは、よく注意して観察し、問題ないか確認してください。

また、栗には食物繊維やカリウムが豊富に含まれているため、胃腸や腎臓、心臓が弱い犬には負担が強いことがありますので、注意して下さい。

栗を犬に与える際の注意点

栗を愛犬に与える際には、いくつか注意したいポイントがあります。

  • 与えすぎは厳禁
  • 加熱してから与える
  • 鬼皮・渋皮は取り除く
  • カットしてから与える
  • 人間用の栗加工食品はNG

それでは、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

与えすぎは厳禁!与えてもいい量の目安は?

ワンちゃんは栗を食べることができますが、与え過ぎには注意しましょう。

栗は、糖質の一種であるデンプンを多く含み、カロリーが高いため肥満の原因になります。

また、栄養も豊富なため、連日あげ続けたり、一度にたくさん与えるとカリウムや食物繊維の過剰摂取になることも。

愛犬に栗を上げるときは、適量を守り、たまにおやつであげる程度にしてください。

大粒の日本栗1粒は37kcal前後のエネルギー量があります。

 ワンちゃんが1日に食べてもよい栗の上限の目安は、大型犬なら3~4個、中型犬で1個、小型犬であれば半分程度までとされています。

上記の量はあくまで上限の目安なので、愛犬のサイズや、体調によって加減しながらあげるようにしましょう。

 栗をおやつとして食べさせた日には、いつものごはんを少し減らして与えると、カロリー量の調整ができます。

栗は加熱してから与える

栗は生のままだと硬く消化に悪いため、必ず加熱してから与えるようにしてください。

もともと、犬は植物性の食べ物の消化が得意では無いため、消化不良を起こしやすいのです。

栗は必ず加熱して、やわらかくしてからワンちゃんに与えましょう。

鬼皮・渋皮は取り除く

栗には、外側のつやつやした硬い鬼皮と、実を覆っている渋皮があります。

これらはワンちゃんの消化や健康によくありません。

鬼皮と渋皮は丁寧に取り除いてから愛犬にに与えるようにしてください。

栗の一番表面の硬い皮(鬼皮)をむくと、渋皮(上記写真参照)に包まれた栗が現れます。

栗の渋皮には、タンニンと食物繊維が豊富に含まれています。

タンニンは、適度に摂る分には抗酸化や体臭を防ぐ作用のある成分ですが、犬が過剰に摂取すると、便秘が起こるリスクがあります。

特に日本栗は他の種類の栗よりも、渋皮のタンニン含有量が多いため、取り除いてあげた方が安心です。

食物繊維の取りすぎも、ワンちゃんの消化不良の原因となりますので、丁寧に取り除いてあげて下さい。

カットしてから与える

火を通したり、皮を取り除いたからといっても、栗を丸ごと犬に食べさせることはおすすめできません。

犬は食べ物をあまり噛まずに丸飲みする習性があります。

栗を丸飲みすると喉や腸で詰まってしまい、体調不良や病気につながるため、大変危険です。

愛犬に栗をあげるときには、細かくカットしたり、すりつぶしたりして、食べやすくしてからあげましょう。

人間用の栗加工食品はNG!

人間用に加工された栗製品は、甘味料や塩分が足されていることが多いため、犬の食用には適しません。

普段は意識していなくても成分表をみると砂糖などが使用されていた、ということも多いため、できるだけ人間用の加工食品は与えないよう心がけてください。

甘味料や塩分が一切足されていない、原材料が栗のみの商品であれば、ワンちゃんに与えても問題はないでしょう。

当然、ご家庭で犬用に栗を調理する際にも、甘味料や調味料は必要ありません

甘栗は、砂糖を使わずに栗の自然な甘さを活かした商品も多いですが、甘味料で栗を甘くしている食品も多いため注意しましょう。

また、栗加工品の中には、砂糖を使って甘味を追加しているものも多く、糖分の摂り過ぎになってしまいます。

製品によっては着色料や保存料などが使用されているケースもあるでしょう。

こうした添加物が、ワンちゃんにアレルギーや消化器症状などの健康被害を及ぼさないとは言い切れません。

無添加っぽいから、欲しがっているから、といって愛犬に人間用の食べ物を安易に与えないようにしましょう。

クチナシの実から作られるクチナシ色素は、栗きんとんに頻繁に添加される着色料です。黄色いクチナシ色素には、含有量は少ないものの、ワンちゃんに下痢を起こすリスクのあるゲニポシドという成分が含まれています。

栗に含まれる栄養素

栗は下ごしらえをして適量を守っていれば、ワンちゃんも問題なく食べることができます。
栄養も豊富なため、愛犬の食事の彩りや、気分転換に与えてみてもよいでしょう。

栗には、以下のような成分が含まれています。

ビタミンC

ビタミンCは、ワンちゃんの細胞を酸化から守り、皮膚や粘膜を丈夫に保つ栄養素です。

栗に含まれるビタミンCは、デンプン質に守られているため、加熱しても失われにくいという特徴があります。

カリウム

カリウムは、ワンちゃんの細胞の働きを維持するために不可欠なミネラルです。

さらに、摂り過ぎた塩分(ナトリウム)を体外に排出しやすくしてくれます。

ビタミンB1

ビタミンB1は、糖質からエネルギーを作り出す際に活躍します。

また、ワンちゃんの疲労感の軽減にも役立ちます。

ビタミンB6

タンパク質の合成に関わり、ワンちゃんの皮膚や被毛、歯などを丈夫に保ってくれる栄養素がビタミンB6です。

ワンちゃんの神経の興奮を静め、イライラを抑えてくれる働きも期待できます。

食物繊維

食物繊維はワンちゃんの便の硬さを調節し、排泄を容易にしてくれます。

ただし、とりすぎると軟便や下痢の原因にもつながりますので、注意して下さい。

栗には糖質がたくさん含まれているため、それを処理してくれるビタミンB1も一緒に補給できるのは便利です。

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